コンクリート・モルタル下地の床下地処理|水分確認と平滑化の基本

コンクリート・モルタル下地の処理方法
本記事にはAmazonアソシエイトプログラムを含む広告が含まれています。

床材をきれいに長持ちさせる土台になるのが、コンクリート・モルタル下地の処理です。なかでも一番大事なのが「下地が十分に乾いているかの確認」。ここを飛ばすと、どんな床材を貼っても後から浮きや膨れが出ます。この記事では、コンクリート・モルタル下地の水分確認から平滑化までの基本を解説します。クッションフロアもフロアタイルも、貼る前の下地づくりは共通です。

この記事はメーカー公式の床材施工要領書をベースに現場目線で解説します。床材ごとの貼り方は別記事で扱っていますが、本記事はその共通の土台となる「下地側」をまとめた詳細版です。

■ 施工の全体フロー
  1. 水分・状態の確認
  2. 清掃
  3. パテ処理
  4. 接着剤・貼り付け
  5. 養生
目次

【水分・状態の確認】乾いているかを確かめる

下地の乾燥が十分かを、高周波水分計などで確認します。要領書では水分計の測定値で次のように判断します。

水分計の測定値下地の状態対応
440未満乾燥している標準施工を行う
440〜620未満やや湿潤下地・床材に合う接着剤を選定して施工
620以上湿っている施工を見送り、下地を乾燥させる

あわせて、下地表面が弱い・粉っぽい場合は「フロアシーアップ」で表面を固めます。下地内部まで弱い場合は、床材施工を避けるか下地を作り直します。乾いて見えても内部に水分が残っていることがあるので、見た目だけで判断しないのがプロの仕事です。新しいモルタル・コンクリートで乾ききっていない下地は、未養生のモルタル・コンクリートに床材は貼れる?水分の確認方法で詳しく扱っています。

【清掃・パテ処理】突起を削り、平滑にする

モルタル・コンクリートの突起はスクレイパーで削り、かすやゴミを掃き取って清掃します。亀裂や凹みは「アースシール速硬」で埋めて平滑にし、コテムラなど全体的な不陸は「アースコート60」でならし、いずれも完全に硬化・乾燥させます。床材は下地の凹凸をそのまま拾うので、平滑な面づくりが仕上がりを決めます。

コンクリート・モルタル下地処理の図。高周波水分計で乾燥を確認し、弱い表面はフロアシーアップで強化、突起は削り、亀裂や不陸はアースシール速硬とアースコート60で平滑にしてから床材を貼る
図1:コンクリート・モルタル下地処理の流れ(水分確認→強化→平滑化)
用途商品商品番号施工㎡数の目安
表面強化シーラーフロアシーアップ291-11280㎡/4kg(2倍希釈)
部分パテアースシール速硬293-1015㎡/5kg(1mm厚)
全面不陸調整アースコート60293-8015㎡/4.5kg(1mm厚)

【接着剤・貼り付け・養生】最終確認チェックリスト

平滑な下地ができたら、貼る床材に合わせて適合する接着剤を選び、塗ってオープンタイムをとってから床材を張り付け、ローラーで圧着します。貼り終えたら、24時間程度は人通りを避け、1週間程度は直射日光や急激な空調を避けて養生します。冬季の低温時はジェットヒーターなどで採暖してから施工します。

  • 水分計などで下地の乾燥を確認したか(620以上は施工延期)
  • 弱い・粉っぽい表面はフロアシーアップで強化したか
  • 突起を削り、ゴミを清掃したか
  • 亀裂・凹みをアースシール速硬、不陸をアースコート60で平滑にしたか
  • パテを完全に硬化・乾燥させたか
  • 床材に適合する接着剤を選び、圧着したか
  • 施工後24時間は人通りを避け、1週間は急な空調・直射日光を避けるよう施主に伝えたか

どの床材・下地にどの接着剤を使うかは、床材用接着剤の選び方早見表|床材・下地別に正しい接着剤を選ぶにまとめています。迷ったときの確認にどうぞ。

🔧 床施工でよく使う道具

▶ オルファ 特専黒刃(大)50枚入

Amazonで見る

▶ 床用ジョイントローラー

Amazonで見る

▶ 膝当て(ニーパッド)

Amazonで見る

出典・参考資料

本記事は、ヤヨイ化学工業株式会社が公開している床材施工要領書「モルタル・コンクリート下地」をもとに、現場での補足を加えて解説したものです。原本は同社公式サイトの床材施工要領書(PDF)、各種要領書の一覧は床材施工要領書のページで閲覧できます。下地処理材や接着剤の選定は床材・使用環境によって変わるため、実際の施工では各製品の最新の使用方法・安全データシート(SDS)を必ずご確認ください。

関連ツール

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

インテリア商社・マネージャー。現場に関わり続け、実務目線でツールの仕様監修を担当。「現場で本当に使えるか」を判断基準にしています。

コメント

コメントする

目次