未養生のモルタル・コンクリートに床材は貼れる?水分の確認方法

未養生モルタル下地への施工方法
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新築や打設したばかりのモルタル・コンクリートに、早く床材を貼りたい。でも「乾いて見えても内部に水分が残っている」のが未養生下地の怖さです。水分が残ったまま貼ると、後から床材が膨れたり剥がれたりします。この記事では、未養生のモルタル・コンクリート下地で、水分を確認してから施工する方法を解説します。「コンクリートはどれくらい乾けば床を貼れる?」という方向けの内容です。

この記事はメーカー公式の床材施工要領書をベースに現場目線で解説します。工期は短くしたい、でも水分リスクは避けたい。その両立のカギが、貼る前の水分確認です。乾いた下地の基本処理はコンクリート・モルタル下地の床下地処理|水分確認と平滑化の基本もあわせてどうぞ。

■ 施工の全体フロー
  1. 水分状態の確認
  2. 結果で工法を判断
  3. 下地処理
  4. 接着剤・貼り付け
  5. 養生
目次

【水分の確認方法】乾いて見えても中は湿っている

未養生下地では、まず水分が残っていないかを確認します。要領書では、おもに次の方法を使います。

  • ポリエチレンシート法:約45cm角のポリエチレンシートを下地に置き、四方を粘着テープで密閉して一昼夜放置。翌日、シート裏やモルタル面に水滴(結露)が出るかを見る
  • 高周波水分計:水分計で下地の含水を測定する
  • 目視:トータラックなどで下地をあぶり、黒っぽく変色するか・水滴が出るかを見る
未養生モルタルの水分確認と判断の図。ポリエチレンシートを密閉して一昼夜置き、変化なしなら一般用接着剤、薄く変色なら耐水形接着剤、水滴が付着するなら施工を延期する
図1:水分の確認結果で施工を判断する(変化なし→一般用/変色→耐水形/水滴→延期)

【結果で判断】施工するか、延期するか

確認した結果で、施工方法を判断します。

水分の状態判断
シートや下地に変化がない(乾燥)床材に適合した一般用接着剤で施工する
薄く変色する(やや湿潤)床材に適合した耐水形接着剤で施工する
明らかに黒く変色し、水滴が付着する施工を延期し、下地の乾燥を待つ

水滴が出るほど湿った下地に無理に貼ると、水分の逃げ場がなくなり、床材の膨れ・剥がれ・接着剤の劣化につながります。「まだ湿っている」と出たら待つのが、結局は一番早い仕上げになります。

乾きにくい下地に注意

デッキプレートに打設したコンクリートや、軽量コンクリートの上は、下からの水分発散が抑えられるため、見た目より乾きにくい下地です。普通のコンクリートと同じ感覚で工期を読むと、水分が残ったまま施工してしまうので、こうした下地ではとくに念入りに水分を確認します。

【下地処理・貼り付け・養生】最終確認チェックリスト

施工できると判断したら、突起を削り、亀裂や不陸をパテで整えて平滑にし、適合する接着剤で貼ります。貼り終えたら、24時間程度は人通りを避け、1週間程度は直射日光や急激な空調を避けて養生します。冬季の低温時はジェットヒーターなどで採暖してから施工します。

  • ポリエチレンシート法や水分計で水分を確認したか
  • 変化なし=一般用、薄く変色=耐水形、と接着剤を使い分けたか
  • 水滴が出る場合は施工を延期したか
  • デッキプレート・軽量コンクリートなど乾きにくい下地を念入りに確認したか
  • 突起を削り、亀裂・不陸をパテで平滑にしたか
  • 施工後24時間は人通りを避け、1週間は急な空調・直射日光を避けるよう施主に伝えたか

どの床材・下地にどの接着剤を使うかは、床材用接着剤の選び方早見表|床材・下地別に正しい接着剤を選ぶにまとめています。迷ったときの確認にどうぞ。

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出典・参考資料

本記事は、ヤヨイ化学工業株式会社が公開している床材施工要領書「未養生モルタル・コンクリート下地」をもとに、現場での補足を加えて解説したものです。原本は同社公式サイトの床材施工要領書(PDF)、各種要領書の一覧は床材施工要領書のページで閲覧できます。水分の判定や接着剤の選定は下地・使用環境によって変わるため、実際の施工では各製品の最新の使用方法・安全データシート(SDS)を必ずご確認ください。

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この記事を書いた人

インテリア商社・マネージャー。現場に関わり続け、実務目線でツールの仕様監修を担当。「現場で本当に使えるか」を判断基準にしています。

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