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床材をきれいに長持ちさせる土台になるのが、コンクリート・モルタル下地の処理です。なかでも一番大事なのが「下地が十分に乾いているかの確認」。ここを飛ばすと、どんな床材を貼っても後から浮きや膨れが出ます。この記事では、コンクリート・モルタル下地の水分確認から平滑化までの基本を解説します。クッションフロアもフロアタイルも、貼る前の下地づくりは共通です。
この記事はメーカー公式の床材施工要領書をベースに現場目線で解説します。床材ごとの貼り方は別記事で扱っていますが、本記事はその共通の土台となる「下地側」をまとめた詳細版です。
- 水分・状態の確認
- 清掃
- パテ処理
- 接着剤・貼り付け
- 養生
【水分・状態の確認】乾いているかを確かめる
下地の乾燥が十分かを、高周波水分計などで確認します。要領書では水分計の測定値で次のように判断します。
| 水分計の測定値 | 下地の状態 | 対応 |
|---|---|---|
| 440未満 | 乾燥している | 標準施工を行う |
| 440〜620未満 | やや湿潤 | 下地・床材に合う接着剤を選定して施工 |
| 620以上 | 湿っている | 施工を見送り、下地を乾燥させる |
あわせて、下地表面が弱い・粉っぽい場合は「フロアシーアップ」で表面を固めます。下地内部まで弱い場合は、床材施工を避けるか下地を作り直します。乾いて見えても内部に水分が残っていることがあるので、見た目だけで判断しないのがプロの仕事です。新しいモルタル・コンクリートで乾ききっていない下地は、未養生のモルタル・コンクリートに床材は貼れる?水分の確認方法で詳しく扱っています。
【清掃・パテ処理】突起を削り、平滑にする
モルタル・コンクリートの突起はスクレイパーで削り、かすやゴミを掃き取って清掃します。亀裂や凹みは「アースシール速硬」で埋めて平滑にし、コテムラなど全体的な不陸は「アースコート60」でならし、いずれも完全に硬化・乾燥させます。床材は下地の凹凸をそのまま拾うので、平滑な面づくりが仕上がりを決めます。

| 用途 | 商品 | 商品番号 | 施工㎡数の目安 |
|---|---|---|---|
| 表面強化シーラー | フロアシーアップ | 291-112 | 80㎡/4kg(2倍希釈) |
| 部分パテ | アースシール速硬 | 293-101 | 5㎡/5kg(1mm厚) |
| 全面不陸調整 | アースコート60 | 293-801 | 5㎡/4.5kg(1mm厚) |
【接着剤・貼り付け・養生】最終確認チェックリスト
平滑な下地ができたら、貼る床材に合わせて適合する接着剤を選び、塗ってオープンタイムをとってから床材を張り付け、ローラーで圧着します。貼り終えたら、24時間程度は人通りを避け、1週間程度は直射日光や急激な空調を避けて養生します。冬季の低温時はジェットヒーターなどで採暖してから施工します。
- 水分計などで下地の乾燥を確認したか(620以上は施工延期)
- 弱い・粉っぽい表面はフロアシーアップで強化したか
- 突起を削り、ゴミを清掃したか
- 亀裂・凹みをアースシール速硬、不陸をアースコート60で平滑にしたか
- パテを完全に硬化・乾燥させたか
- 床材に適合する接着剤を選び、圧着したか
- 施工後24時間は人通りを避け、1週間は急な空調・直射日光を避けるよう施主に伝えたか
どの床材・下地にどの接着剤を使うかは、床材用接着剤の選び方早見表|床材・下地別に正しい接着剤を選ぶにまとめています。迷ったときの確認にどうぞ。
出典・参考資料
本記事は、ヤヨイ化学工業株式会社が公開している床材施工要領書「モルタル・コンクリート下地」をもとに、現場での補足を加えて解説したものです。原本は同社公式サイトの床材施工要領書(PDF)、各種要領書の一覧は床材施工要領書のページで閲覧できます。下地処理材や接着剤の選定は床材・使用環境によって変わるため、実際の施工では各製品の最新の使用方法・安全データシート(SDS)を必ずご確認ください。
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