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ベランダや屋上のコンクリートに人工芝を接着剤でしっかり貼りたい。そんなときに大事なのが、屋外・水がかりに耐える「耐湿工法」で施工することです。この記事では、乾燥モルタル下地に人工芝を貼る耐湿工法の手順を、なぜ屋外では普通の接着剤ではダメなのかという理由から解説します。「人工芝をコンクリートに接着剤で貼りたい」「ベランダの人工芝をDIYしたい」という方向けの内容です。
この記事はメーカー公式の床材施工要領書をベースに現場目線で解説します。人工芝は両面テープや置くだけでも敷けますが、風でめくれず長持ちさせるなら、接着剤を使った耐湿工法が確実です。
- 下地の確認
- 清掃
- パテ処理
- 接着剤・貼り付け
- 養生
【耐湿工法とは】屋外で普通の接着剤がダメな理由
屋外やベランダは、雨がかかり、コンクリート下地からも湿気が上がってきます。ここに一般的な水性系の接着剤を使うと、水分で接着が切れて人工芝が浮く・めくれることになります。そこで使うのが、水に強いウレタン系接着剤「プラゾールUF-ライト」を使った耐湿工法です。湿気や水がかりのある場所でも接着が保たれる、これが耐湿工法の意味です。

【下地の確認・清掃・パテ】コンクリート下地を整える
下地のコンクリート・モルタルがもろい場合は、表面を整えます。下地内部まで弱い場合は、施工を見送るか下地を作り直します。突起はスクレイパーで削り、かすやゴミを掃き取って清掃します。亀裂や凹みは「アースシール速硬」で埋め、全体的な不陸は「アースコート60」でならし、いずれも完全に硬化・乾燥させます。
屋外は土砂や落ち葉、コケなどで汚れていることが多いので、清掃は念入りに。汚れの上に貼ると、その層ごと剥がれます。
【接着剤・貼り付け】UF-ライトを塗ってオープンタイム後に圧着
ウレタン系接着剤「プラゾールUF-ライト」を下地に塗り、所定のオープンタイム(塗ってから貼るまでの待ち時間)をとってから人工芝を張り付け、圧着可能時間内にローラー等で圧着して接着剤と十分に馴染ませます。
| 用途 | 商品 | 商品番号 | 施工㎡数の目安 |
|---|---|---|---|
| 耐湿工法用接着剤(ウレタン系) | プラゾールUF-ライト | 286-383 | 43㎡/16kg |
| 部分パテ | アースシール速硬 | 293-101 | 5㎡/5kg(1mm厚) |
| 全面不陸調整 | アースコート60 | 293-801 | 5㎡/4.5kg(1mm厚) |
💡 現場メモ
ベランダ人工芝で一番多い失敗が、水勾配や排水を考えずに全面ベタ貼りしてしまうこと。芝の下に水がたまると下地を傷めるので、排水口を塞がない、端部に水が抜ける逃げを残す、といった配慮が屋外では効いてきます。室内の床貼りとは別物と考えるくらいでちょうどいいです。
【養生・最終確認】チェックリスト
貼り終えたら、24時間程度は極力人通りを避け、1週間程度は急激な環境変化を避けて接着を落ち着かせます。冬季の低温時はジェットヒーターなどで採暖してから施工します。
- 屋外・水がかりなのでウレタン系UF-ライト(耐湿工法)を選んだか
- 下地のコンクリートはもろくないか(弱ければ作り直す)
- 土砂・落ち葉・コケなどの汚れを清掃したか
- 亀裂・不陸をパテで整え、完全に乾かしたか
- 排水口を塞がず、水の逃げを残したか
- オープンタイムをとって貼り、ローラーで圧着したか
- 低温時は採暖してから施工したか
どの床材・下地にどの接着剤を使うかは、床材用接着剤の選び方早見表|床材・下地別に正しい接着剤を選ぶにまとめています。迷ったときの確認にどうぞ。
出典・参考資料
本記事は、ヤヨイ化学工業株式会社が公開している床材施工要領書「人工芝(乾燥モルタル下地への耐湿工法)」をもとに、現場での補足を加えて解説したものです。原本は同社公式サイトの床材施工要領書(PDF)、各種要領書の一覧は床材施工要領書のページで閲覧できます。接着剤の選定や塗布量は製品・下地・使用環境によって変わるため、実際の施工では各製品の最新の使用方法・安全データシート(SDS)を必ずご確認ください。
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