セルフレベリング(SL)下地への床材施工|SLとは何かと貼り方

セルフレベリング(SL)下地の施工方法
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セルフレベリング(SL)で平らに仕上げた下地に床材を貼るときは、下地が十分に乾いているかの確認が最優先です。この記事では、まず「SL(セルフレベリング)とは何か」を説明したうえで、SL下地に床材を貼る手順を解説します。「SL下地とは」「セルフレベリングの上に床材を貼りたい」という方向けの内容です。

この記事はメーカー公式の床材施工要領書をベースに現場目線で解説します。SL下地は平滑に仕上がっていますが、乾燥の見極めを誤ると床材が膨れたり剥がれたりするので、そこを押さえます。

■ 施工の全体フロー
  1. 水分・状態の確認
  2. 清掃
  3. パテ処理
  4. 接着剤・貼り付け
  5. 養生
目次

【SL(セルフレベリング)とは】流すだけで平らになる下地材

SL(セルフレベリング)とは、流し込むと自分の重さで水平に広がり、平らな床面をつくるセメント系の下地材のことです。コテで均すモルタルと違い、材料自身が水平になろうとする(セルフ・レベリング)ため、広い面でもムラなく平滑な下地ができます。事務所や店舗、倉庫など、広くて精度のいる床の下地によく使われます。

セルフレベリングSL下地の図。SL材を流し込むと自分の重さで水平に広がり平らな床面になる。床材を貼る前には水分計などで乾燥を確認する
図1:SLは流すと自然に水平になる下地材。貼る前に乾燥を確認する

【水分・状態の確認】乾いているかを確かめる

SL下地で一番大事なのが乾燥の確認です。高周波水分計などで下地の含水を測り、要領書では測定値で次のように判断します。

水分計の測定値下地の状態対応
440未満乾燥している標準施工を行う
440〜620未満やや湿潤下地・床材に合う接着剤を選定して施工
620以上湿っている施工を見送り、下地を乾燥させる

あわせて、下地表面が弱い・粉っぽい場合は「フロアシーアップ」で表面を固めます。SLは乾いて見えても内部に水分が残りやすいので、見た目で判断せず必ず確認します。下地側の基本は、コンクリート・モルタル下地の床下地処理|水分確認と平滑化の基本も参考にしてください。

【清掃・パテ・貼り付け】平滑な面に適合接着剤で貼る

突起やかすを清掃し、亀裂や凹みがあれば「アースシール速硬」、全体的な不陸は「アースコート60」で整えて完全に硬化・乾燥させます。SLはもともと平滑なので、下地処理は最小限で済むことが多いですが、欠けや巣穴があれば埋めておきます。

その後、貼る床材に合わせて適合する接着剤を選び、塗ってオープンタイムをとってから床材を張り付け、ローラーで圧着します。

用途商品商品番号施工㎡数の目安
表面強化シーラーフロアシーアップ291-11280㎡/4kg(2倍希釈)
部分パテアースシール速硬293-1015㎡/5kg(1mm厚)
全面不陸調整アースコート60293-8015㎡/4.5kg(1mm厚)

【養生・最終確認】チェックリスト

貼り終えたら、24時間程度は人通りを避け、1週間程度は直射日光や急激な空調を避けて養生します。冬季の低温時はジェットヒーターなどで採暖してから施工します。

  • 水分計などでSL下地の乾燥を確認したか(620以上は施工延期)
  • 表面が弱い・粉っぽい場合はフロアシーアップで強化したか
  • 欠け・巣穴・不陸をパテで整え、完全に乾かしたか
  • 床材に適合する接着剤を選び、圧着したか
  • 施工後24時間は人通りを避け、1週間は急な空調・直射日光を避けるよう施主に伝えたか

どの床材・下地にどの接着剤を使うかは、床材用接着剤の選び方早見表|床材・下地別に正しい接着剤を選ぶにまとめています。迷ったときの確認にどうぞ。

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出典・参考資料

本記事は、ヤヨイ化学工業株式会社が公開している床材施工要領書「セメント系セルフレベリング(SL)下地」をもとに、現場での補足を加えて解説したものです。原本は同社公式サイトの床材施工要領書(PDF)、各種要領書の一覧は床材施工要領書のページで閲覧できます。下地処理材や接着剤の選定は床材・使用環境によって変わるため、実際の施工では各製品の最新の使用方法・安全データシート(SDS)を必ずご確認ください。

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この記事を書いた人

インテリア商社・マネージャー。現場に関わり続け、実務目線でツールの仕様監修を担当。「現場で本当に使えるか」を判断基準にしています。

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