重歩行用クッションフロアの施工|店舗・土足で一般CFと何が変わるか

重歩行用クッションフロアの施工方法
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店舗や土足エリアに使う重歩行用クッションフロアは、住宅用の一般CFと同じ感覚で貼ると失敗します。ポイントは、裏打ち材で接着剤を使い分けることと、継ぎ目処理を必ず行うことです。この記事では、重歩行用CFを乾燥モルタル下地に貼る手順と、一般CFとの違いを解説します。「重歩行クッションフロアの施工方法」を知りたい方向けの内容です。

この記事はメーカー公式の床材施工要領書をベースに現場目線で解説します。重歩行用CFは厚く丈夫で、店舗・施設・土足対応の床に使われます。住宅用CFの貼り方はクッションフロアの貼り方|接着剤の選び方と継ぎ目処理の正解で解説しているので、あわせて読むと違いがよく分かります。

■ 施工の全体フロー
  1. 下地の確認
  2. 清掃
  3. パテ処理
  4. 接着剤・貼り付け
  5. 継ぎ目処理
目次

【一般CFとの違い】土足・店舗で何が変わるか

重歩行用CFは、住宅用CFより厚く、土足や台車の通行に耐える丈夫な床材です。一般CFと違って気をつける点は主に2つあります。

  • 裏打ち材で接着剤が変わる:不織布裏か、ビニル裏など他の裏打ちかで、使う接着剤が違う(後述)
  • 継ぎ目処理が必須:土足で水や汚れが入りやすいので、継ぎ目を処理して一体化させる
重歩行用クッションフロアの接着剤の使い分け図。不織布が裏打ちされたタイプはプラゾールNP-2000系、ビニル裏など不織布以外の裏打ちはプラゾールNP-5000系を使い、最後に継ぎ目処理をする
図1:重歩行用CFは裏打ち材で接着剤を使い分ける

【下地の確認・清掃・パテ】平滑な下地をつくる

下地表面が弱い・粉っぽい場合は「フロアシーアップ」で表面を固めます。突起はスクレイパーで削り、かすやゴミを掃き取ります。亀裂や凹みは「アースシール速硬」で埋め、全体的な不陸は「アースコート60」でならし、いずれも完全に硬化・乾燥させます。

【接着剤・貼り付け】裏打ち材に合わせて接着剤を選ぶ

重歩行用CFは、裏打ち材によって接着剤を選びます。ここを間違えると接着が不十分になり、土足の負荷で早期に剥がれます

裏打ち材接着剤商品番号施工㎡数の目安
不織布が裏打ちされたタイププラゾールNP-2000(ゴム系ラテックス形)281-13170㎡/18kg
ビニル裏など不織布以外のタイププラゾールNP-5000(アクリル系ラテックス形)283-50160㎡/18kg

選んだ接着剤を下地に塗り、所定のオープンタイムをとってからCFを張り付け、圧着可能時間内にローラーをかけて十分に馴染ませます。

【継ぎ目処理・養生】最終確認チェックリスト

貼り終えたら、シートに応じた継ぎ目処理を行います。土足エリアは継ぎ目から水や砂が入りやすいので、ここを省くと継ぎ目からめくれます。その後、24時間程度は極力人通りを避け、1週間程度は直射日光や急激な空調の使用を避けて養生します。冬季の低温時はジェットヒーターなどで採暖してから施工します。

  • 下地は平滑で、弱い面はフロアシーアップで強化したか
  • 突起・ゴミを清掃し、パテ・不陸調整を完全に乾かしたか
  • 裏打ち材を確認して接着剤を選んだか(不織布=NP-2000系/ビニル裏=NP-5000系)
  • オープンタイムをとって貼り、ローラーで圧着したか
  • シートに応じた継ぎ目処理をしたか
  • 施工後24時間は人通りを避け、1週間は急な空調・直射日光を避けるよう施主に伝えたか
  • 低温時は採暖してから施工したか

どの床材・下地にどの接着剤を使うかは、床材用接着剤の選び方早見表|床材・下地別に正しい接着剤を選ぶにまとめています。迷ったときの確認にどうぞ。

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出典・参考資料

本記事は、ヤヨイ化学工業株式会社が公開している床材施工要領書「重歩行用クッションフロア(乾燥モルタル下地への一般工法)」をもとに、現場での補足を加えて解説したものです。原本は同社公式サイトの床材施工要領書(PDF)、各種要領書の一覧は床材施工要領書のページで閲覧できます。接着剤の選定や継ぎ目処理は製品・下地・使用環境によって変わるため、実際の施工では各製品の最新の使用方法・安全データシート(SDS)を必ずご確認ください。

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この記事を書いた人

インテリア商社・マネージャー。現場に関わり続け、実務目線でツールの仕様監修を担当。「現場で本当に使えるか」を判断基準にしています。

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