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古い床材を剥がしたら、下地に前の接着剤(糊)が残っていた。そのまま上から新しい床を貼っていいのか、迷う場面です。結論から言うと、残った床糊の上に直接貼るのはNGで、糊が見えなくなるまで全面パテで封じてから貼るのが正解です。この記事では、床糊が残った下地への施工手順と、古い糊を残したまま貼るとどう失敗するかを解説します。
この記事はメーカー公式の床材施工要領書(メンテナンス編)をベースに現場目線で解説します。改修やリフォームでよく出る「糊残り」の下地は、ひと処理かけてやれば問題なく次の床を貼れます。
- 下地の確認
- 密着の悪い糊を除去
- 全面パテ処理
- 接着剤・貼り付け
- 養生
【なぜそのまま貼れないのか】古い糊を残すと起きること
残った古い糊の上に新しい接着剤で直接貼ると、こうなります。
- 古い糊が経年で劣化していると、その劣化した糊の層ごと新しい床が剥がれる
- 古い糊が新しい接着剤の溶剤で再び柔らかくなり、床が動く・突き上げる
- 糊の凹凸や色ムラが、新しい床の表面に響く
つまり、新しい接着剤がいくら強くても、その下の古い糊が弱ければ、床全体がそこから崩れます。だから古い糊は「下地」として信用せず、いったん封じてから貼ります。

【下地処理】密着の悪い糊は除去し、残りは全面パテで封じる
まず、下地への密着が悪くなっている糊は、剥離・除去します。浮いたりめくれたりしている糊を残すと、そこが弱点になるからです。糊の除去については、床材の剥がし方|床用トルトーレで既存床と糊を剥離する手順も参考にしてください。
密着している糊は、無理に全部剥がさず、「アースコート60」または「リフォームシール」を床糊残存面が見えなくなるくらい全面に塗って平滑にし、完全に硬化・乾燥させます。これで古い糊を覆って封じ込め、新しい接着剤がしっかり効く下地面をつくります。
| 用途 | 商品 | 商品番号 | 施工㎡数の目安 |
|---|---|---|---|
| 全面パテ・糊の封じ込め | アースコート60 | 293-801 | 5㎡/4.5kg(1mm厚) |
【接着剤・貼り付け・養生】適合接着剤で貼る
平滑な面ができたら、貼る床材・施工環境・使用状況に合わせて適合する接着剤を選び、下地に塗ってオープンタイムをとってから床材を張り付け、ローラーで圧着します。貼り終えたら、24時間程度は人通りを避け、1週間程度は直射日光や急激な空調を避けて養生します。冬季の低温時はジェットヒーターなどで採暖してから施工します。
- 密着の悪い(浮いた)古い糊は除去したか
- 残った糊をアースコート60等で見えなくなるまで全面パテしたか
- パテを完全に硬化・乾燥させたか
- 床材・下地に適合する接着剤を選んだか
- オープンタイムをとって貼り、ローラーで圧着したか
- 施工後24時間は人通りを避け、1週間は急な空調・直射日光を避けるよう施主に伝えたか
どの床材・下地にどの接着剤を使うかは、床材用接着剤の選び方早見表|床材・下地別に正しい接着剤を選ぶにまとめています。迷ったときの確認にどうぞ。
出典・参考資料
本記事は、ヤヨイ化学工業株式会社が公開している床材施工要領書「床糊残存下地」をもとに、現場での補足を加えて解説したものです。原本は同社公式サイトの床材施工要領書(PDF)、各種要領書の一覧は床材施工要領書のページで閲覧できます。下地処理材や接着剤の選定は既存糊・床材の種類によって変わるため、実際の施工では各製品の最新の使用方法・安全データシート(SDS)を必ずご確認ください。
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