塗り床の上から床材を貼る方法|塗膜の密着確認と下地処理

塗り床下地への施工方法
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工場や厨房の改修で、既存のエポキシ塗床などの上から床材を貼りたいとき、カギになるのは塗膜がしっかり密着しているかの確認です。塗膜が浮いたまま上から貼ると、その塗膜ごと剥がれます。この記事では、塗り床(塗膜)下地に床材を重ね張りする手順を、密着確認を中心に解説します。「塗床の上から床材を貼れるか」「エポキシ床の重ね張り」を知りたい方向けの内容です。

この記事はメーカー公式の床材施工要領書をベースに現場目線で解説します。塗り床は一見しっかりして見えても、下地との密着が落ちていることがあります。そこを見極めるのがこの工事の山場です。

■ 施工の全体フロー
  1. 塗膜の状態確認
  2. 密着のテスト貼り
  3. 下地処理
  4. 接着剤・貼り付け
  5. 養生
目次

【塗膜の状態確認】浮き・剥がれを取り除く

まず既存の塗膜をチェックします。浮き・剥がれ・ひび割れがある部分は、周辺の浮いた塗膜まで含めてすべて除去し、できた段差を「アースタック」で平滑にして完全に硬化・乾燥させます。塗り床そのものの強度が弱い場合は、塗膜を全部剥離・除去します。油汚れがあれば洗剤などで落として乾かします。

【密着のテスト貼り】塗膜に接着剤がつくか確かめる

塗り床下地で必ずやるのが、接着剤の密着テストです。ウレタン系接着剤「プラゾールUF-ライト」でテスト貼りを行い、塗膜にしっかり密着するかを確認します。

塗り床下地への床材施工の図。塗膜にプラゾールUF-ライトでテスト貼りし、密着しない場合はサンダーで塗膜を目荒らし・切削してから床材を貼る
図1:塗膜にテスト貼り→密着しなければサンダーで目荒らししてから貼る

密着しない場合は、接着剤が食いつく面が出るまで、サンダー等で塗膜の表面を目荒らし・切削します。ツルツルの塗膜の上にそのまま貼ると、接着剤が乗っているだけで、すぐに剥がれます。ひと手間かけて面を荒らすことが、剥がれを防ぐ決め手です。

【接着剤・貼り付け・養生】UF-ライトで貼る

密着を確認できたら、「プラゾールUF-ライト」を下地に塗り、所定のオープンタイムをとってから床材を張り付け、ローラーで圧着します。貼り終えたら、24時間程度は人通りを避け、1週間程度は直射日光や急激な空調を避けて養生します。冬季の低温時はジェットヒーターなどで採暖してから施工します。

用途商品商品番号施工㎡数の目安
段差・浮きの充填アースタック293-7015㎡/5kg(1mm厚)
貼り付け用接着剤(ウレタン系)プラゾールUF-ライト286-38343㎡/16kg
  • 塗膜の浮き・剥がれ・ひび割れを周辺ごと除去したか
  • 強度が弱い塗り床は全部剥離したか
  • 油汚れを洗浄・乾燥したか
  • UF-ライトでテスト貼りして密着を確認したか
  • 密着しない場合はサンダーで目荒らし・切削したか
  • オープンタイムをとって貼り、ローラーで圧着したか
  • 施工後24時間は人通りを避け、1週間は急な空調・直射日光を避けるよう施主に伝えたか

どの床材・下地にどの接着剤を使うかは、床材用接着剤の選び方早見表|床材・下地別に正しい接着剤を選ぶにまとめています。迷ったときの確認にどうぞ。

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出典・参考資料

本記事は、ヤヨイ化学工業株式会社が公開している床材施工要領書「塗り床下地」をもとに、現場での補足を加えて解説したものです。原本は同社公式サイトの床材施工要領書(PDF)、各種要領書の一覧は床材施工要領書のページで閲覧できます。下地処理材や接着剤の選定は塗膜・床材の種類によって変わるため、実際の施工では各製品の最新の使用方法・安全データシート(SDS)を必ずご確認ください。

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この記事を書いた人

インテリア商社・マネージャー。現場に関わり続け、実務目線でツールの仕様監修を担当。「現場で本当に使えるか」を判断基準にしています。

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