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学校や事務所の床でおなじみのPタイル(コンポジションビニル床タイル)は、アクリル樹脂系エマルション形接着剤で下地に貼るのが基本です。この記事では、乾燥モルタル下地にPタイルを貼る正規手順を、接着剤の選び方を中心に解説します。あわせて、よく似た「フロアタイル(複層ビニル床タイル)」との違いも整理します。「Pタイルの貼り方が知りたい」「どの接着剤を使うのか」という方向けの内容です。
この記事はメーカー公式の床材施工要領書をベースに現場目線で解説します。Pタイルは安価で丈夫、土足でも使える定番床材で、学校・事務所・店舗のバックヤードなどで広く使われています。
- 下地の確認
- 清掃
- パテ処理
- 接着剤・貼り付け
- 養生
【Pタイルとフロアタイルの違い】どちらも塩ビタイルだが用途が違う
Pタイル(コンポジションビニル床タイル)とフロアタイル(複層ビニル床タイル)は混同されがちですが、中身と使う接着剤が違います。
| 項目 | Pタイル(コンポジション) | フロアタイル(複層) |
|---|---|---|
| 中身 | 充填材が多く硬め・安価 | 塩ビ比率が高く意匠性・耐久性が高い |
| 主な用途 | 学校・事務所・店舗バックヤード | 住宅・店舗の意匠床 |
| 接着剤 | プラゾールNP-2000など | プラゾールNP-5000など |
意匠性の高いフロアタイルの施工については、フロアタイル(複層ビニル床タイル)の貼り方|接着剤の選び方と突き上げ対策で解説しています。
【下地の確認・清掃・パテ】平滑な下地をつくる
下地表面が弱い・粉っぽい場合は「フロアシーアップ」で表面を固めます。突起はスクレイパーで削り、かすやゴミを掃き取ります。亀裂や凹みは「アースシール速硬」で埋め、全体的な不陸は「アースコート60」でならし、いずれも完全に硬化・乾燥させます。Pタイルは硬いぶん、下地の段差がそのまま目地の浮きやガタつきになるので、下地は平滑に仕上げます。
【接着剤・貼り付け】NP-2000を塗ってオープンタイム後に圧着
Pタイルには、アクリル樹脂系エマルション形接着剤「プラゾールNP-2000」(または「プラゾールNP-2300」「プラゾールF-9」)を使います。下地に塗り、所定のオープンタイムをとってからタイルを張り付け、圧着可能時間内にローラーをかけて接着剤と十分に馴染ませます。

| 商品 | 商品番号 | 荷姿 | 施工㎡数の目安 |
|---|---|---|---|
| プラゾールNP-2000エコロン | 281-131 | 18kg | 70㎡/18kg |
【養生・最終確認】チェックリスト
貼り終えたら、24時間程度は極力人通りを避け、1週間程度は直射日光や急激な空調の使用を避けて養生します。施工直後の温度急変は、目すき・突き上げ・反りの原因になります。冬季の低温時はジェットヒーターなどで採暖してから施工します。
- 下地は平滑で、弱い面はフロアシーアップで強化したか
- 突起・ゴミを清掃し、パテ・不陸調整を完全に乾かしたか
- Pタイル用のアクリル系NP-2000を選んだか
- オープンタイムをとってから貼り、ローラーで圧着したか
- 施工後24時間は人通りを避け、1週間は急な空調・直射日光を避けるよう施主に伝えたか
- 低温時は採暖してから施工したか
どの床材・下地にどの接着剤を使うかは、床材用接着剤の選び方早見表|床材・下地別に正しい接着剤を選ぶにまとめています。迷ったときの確認にどうぞ。
出典・参考資料
本記事は、ヤヨイ化学工業株式会社が公開している床材施工要領書「コンポジションビニル床タイル(乾燥モルタル下地への一般工法)」をもとに、現場での補足を加えて解説したものです。原本は同社公式サイトの床材施工要領書(PDF)、各種要領書の一覧は床材施工要領書のページで閲覧できます。接着剤の選定や塗布量は製品・下地・使用環境によって変わるため、実際の施工では各製品の最新の使用方法・安全データシート(SDS)を必ずご確認ください。
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