鉄扉・パーテーションに壁紙を貼る方法|ボンデ鋼板のサビ対策と捨て糊処理

鉄扉・ボンデ鋼板への施工方法
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店舗やオフィスの内装で、鉄扉やスチールパーテーション、ボンデ鋼板(亜鉛メッキ鋼板)に壁紙を貼りたいケースがあります。金属下地は「サビ対策」と「捨て糊」の2つを外すと、後からサビが浮いたり壁紙が剥がれたりします。今回はその金属面に壁紙を密着させる手順を解説します。

この記事は、メーカー公式の施工要領書をベースに現場目線で解説します。亜鉛メッキ鋼板(ボンデ鋼板)・鉄扉・パーテーションへの壁紙施工を、事前のサビ処理から捨て糊・パテ・壁紙貼りまで工程順にまとめました。

■ 施工の全体フロー
  1. 事前チェック(サビ・汚れ)
  2. 養生
  3. 捨て糊処理
  4. パテ処理
  5. 壁紙貼り
目次

【金属下地の要点】サビと油分を先に断つ

金属下地で最初にやることはサビと油分の処理です。発サビしている場合は、サビを完全に落として防サビ塗料を塗ってから施工します。サビを残したまま貼ると、後で壁紙の表面に茶色いシミとなって出てきます。表面の汚れや油分も、糊の密着を妨げるので必ず除去します。

鉄扉やボンデ鋼板にそのまま貼るとサビや油分で剥がれる場合と、防サビ処理と捨て糊で密着させる場合の比較断面図
図1:サビ・油分のまま貼ると剥がれやサビの再発に。サビ落とし+防サビ塗料+捨て糊で密着させる

もう一つ金属下地ならではの注意が「結露によるサビ」です。亜鉛メッキ鋼板に織物壁紙など通気性のある壁紙を貼ると、裏側で結露してサビが出ることがあります。この場合も、防サビ塗料を塗ってから施工しておくと安心です。

【事前確認】固定とサビ・汚れをつぶす

パーテーションや薄い鋼板は、ぐらつきや動きがあると壁紙にしわ・浮きが出ます。下地が確実に固定されているかを確認し、必要なら補強します。発サビ・汚れ・油分の処理とあわせて、貼る前の土台をここで整えます。

【養生】パテ・接着剤の付着を防ぐ

床、枠廻り、柱、巾木、見切りなどに、パテや接着剤が付着しないよう養生します。鉄扉やパーテーションは枠や金物が多いので、見切り部分の養生を丁寧にしておきます。

【捨て糊処理】プラゾール503Sで密着の足場をつくる

金属面もツルツルで糊が効きにくいので、捨て糊で足場をつくります。「プラゾール503S」3.5kgを原液または10%の水で希釈し、刷毛・ローラーで下地全面に均一に塗布します(塗布量の目安125g/㎡)。塗ったら完全に乾燥させます。捨て糊の付着力が悪い下地は、捨て糊の前に「プライマーK」を原液でプライマー処理してから進めます。

捨て糊・プライマー前のチェック

「プラゾール503S」や「プライマーK」を使う前に、下地の目立たない所へ試験塗布し、乾燥後にクラフトテープを貼って剥離しないか確認してください。金属面は密着の当たり外れが大きいので、本番前の確認が効いてきます。

【パテ処理】欠損・不陸を平滑にする

水性リフォームパテW」で欠損部や不陸(凹凸)を埋め、下地を平滑化します。完全に乾燥・硬化させてから次へ進みます。パーテーションのジョイントやビス頭はパテで段差を消しておくと、壁紙の仕上がりがフラットになります。

【壁紙貼り】ルーアマイルドで貼り、重ね切りは下敷きテープで

壁紙施工用接着剤「ルーアマイルド」等を規定量の水で希釈し、糊付機で壁紙裏面に均一に塗布します(塗布量の目安135g/㎡)。養生袋「カンガルー」等で壁紙に適したオープンタイムを取ってから貼り合わせます。

ジョイント部を重ね切りするときは、下地を切らないよう下敷きテープ(FUJIKO・MOMOKO等)を使います。コーナー部の剥がれ防止には「ジョイントコークA」を内コークで注入して納めます。

用途商品商品番号荷姿施工㎡数の目安
捨て糊プラゾール503S220-4123.5kg(×4)125g/㎡(捨て糊)
パテ水性リフォームパテW273-7223.5kg(×4)欠損・不陸の処理
壁紙糊ルーアマイルド213-70118kg約180㎡/18kg

💡 現場メモ

店舗改装で鉄扉やスチールパーテーションをクロス巻きにする仕事は意外と多いです。納期に追われてサビ処理を飛ばすと、半年後にドア下の隅から茶シミが出て呼び戻されます。防サビと捨て糊の試験塗布、この2つだけは省かないのが鉄則です。

【最終確認】施工時の注意事項チェックリスト

要領書記載の注意事項を、現場で使えるチェックリストに組み直しました。

  • 発サビを完全に落とし、防サビ塗料を塗ったか
  • 表面の汚れ・油分を除去したか
  • 下地が確実に固定されているか
  • 通気性のある織物壁紙では結露サビ対策(防サビ塗料)をしたか
  • プラゾール503Sの付着が悪い面はプライマーKで下処理したか
  • 捨て糊・プライマーは試験塗布+クラフトテープで密着を確認したか
  • 室温は5℃以上か
  • はみ出したシーラー・パテ・接着剤をすぐ清水で拭き取ったか
  • 接着しにくい壁紙は試験施工で確認したか

壁紙は「何の下地に貼るか」で貼り方が変わります。下地・既存仕上げ・特殊壁紙ごとの施工方法は、▶ 下地別・壁紙施工方法の早見表にまとめています。迷ったときの確認にどうぞ。

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出典・参考資料

本記事は、ヤヨイ化学工業株式会社が公開している施工要領書「亜鉛メッキ鋼板(ボンデ鋼板)・鉄扉・パーテーションへの施工」をもとに、現場での補足を加えて解説したものです。原本は同社公式サイトの施工要領書(PDF)で閲覧できます。

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この記事を書いた人

インテリア商社・マネージャー。現場に関わり続け、実務目線でツールの仕様監修を担当。「現場で本当に使えるか」を判断基準にしています。

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